女子の部4位 柿花亜紀子 |
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新潟県大会を終えて 押忍、今回は全中部、新潟と試合に参加させて頂きありがとうございました。 私にとって組手の試合は全く初めての経験で、試合とは未知の世界で、不安だらけでした。 試合に出ると決めるまでの気持ちは、空手を始める決意をするまでの気持ちと似たものがありました。 試合に出ようと決意した理由は自分自身成長出来るのではないかという期待と、試合を経験している子供達の気持ちを少しでも理解出来たらという思いからでした。しかし、この時の私は夏の稽古の経験もなく、試合に出るという事で稽古がどんなに辛くなるか等、考えもしませんでした。 6月頃から少しずつ気温が上がり、その度に稽古がきつくなっていきました。3月に1回出ただけで挫折した強化稽古も今回は試合に出ると決心したので止めるわけにはいきません。でも、稽古が始まると「やっぱり私には無理です、止めます。」という言葉が毎回喉まで出掛かっていました。当時の私は、体力がなく稽古がきついと感じているのは自分だけだと思い込んでいました。それは一緒に稽古している先輩方が辛い表情を顔に出さなかったからです。でも結局は師範にそんな恐ろしい告白など出来ず、毎回先輩方に迷惑を掛けながら稽古に通い続けました。 私は自分で試合に出ると決意してから、試合までは毎日稽古に出ると決め、また試合前の長いお盆休みの時はそれまでのきつい稽古でやっと付けた体力がなくならないように子ども達とジョギングをすることにしました。ジョギングは朝早く起きないと気温がどんどん上がってしまい走れなくなってしまうので毎朝5時に起きました。距離は5キロ位でしたが、走り始めた頃は私も子ども達も慣れていなくて休み休み走りました。でも何日か続けると休まず走れるようになり、次はタイムを気にするようになりました。また、走ることでその日の自分の体調が自覚出来たのも良かったです。身体が軽い日、膝が痛い日、気分がのらない日…毎日こんなに体調って違うんだ、と新たな発見でした。 私は稽古中、基本の体力がないのですぐばててしまい、先輩方についていけず、私のせいで随分迷惑を掛けてしまいました。でも、ある日師範に、「稽古はきつくて当たり前、脚が上がらなくなってきて当たり前、だからと言って精神面でももう駄目だ、という気持ちになり、負けてしまってはいけない、稽古がきついと思う時こそ体力が付き強くなっているのであり、今日は楽だ、と思う日は成長していない」と教えられました。稽古がきつく、自分に負けてしまいそうな時は常にこの師範の言葉を思い浮かべ、身体が動かなくなってきても精神面では負けない、と気持ちを強く持てるようになりました。 そしていよいよ私にとっての初めての試合、全中部の試合の日となりました。私の対戦相手は見た目小柄で、8級だったので全く勝ち目なしとも思えませんでしたが本戦では決着がつかず、延長戦になってしまいました。結果、私は負けてしまいました。この時は初めての事で、とにかく夢中で気付いたら終わっていたという感じでしたが、やはり体力がないと何も出来ない、相手に勝つというより前に私は自分に勝つ方が先だ、と思えました。師範には、「相手よりもきつそうな顔をしていたから負けた」と教えられました。試合のDVDを見ても分かるように突きや蹴りが入っても平然としていれば一本にはならないこともあります。私のように表情に出してしまうのは致命的です。今までの私はそんなことすら分からずにいたのです。恥ずかしい事です。 全中部は1回戦で負けてしまいましたが、試合前の心境がわかり、試合という未知の世界の経験をさせて頂き勇気を出して出場して本当に良かったです。そしてその1週間後、新潟県大会がありました。 私は前回のような後悔してしまう試合にはしたくないと思っていました。それは勝敗に拘るのではなく自分で精一杯戦えたかどうかという事です。 今回も本戦では決着がつかず延長になってしまいました。全中部は延長1分半でしたが新潟は2分でした。しかも今回は再延長になってしまったのです。たぶん夏休み中の私なら途中で動けなくなってしまったと思いますがお盆休み中も常に1日中試合に出るという事を意識して生活していたので最後まで頑張り切る事が出来たのだと思います。勝敗に拘るつもりはなかったけれど、やはり1回戦だけでも勝てたらとても嬉しかったです。 2回戦目は黒帯の方と当たりあっさり負けてしまいました。黒帯の人の突きは重く、痛かったです。膝蹴りも何度も入れられてしまいましたが、師範に前回の試合で教えて頂いたので絶対に表情に出さないようにしました。自分では相手が10回突きや蹴りを出すのに対し、私は1回しか出せなかったような気持ちでした。負けてしまいましたが自分では精一杯頑張ったという気持ちがあり満足でした。また、黒帯の方と試合が出来、貴重な経験をさせて頂きとても感謝しています。 今回は3位決定戦もあり私は3回戦目もさせて頂けることになりました。3回戦目も負けてしまいましたが最後まで全力で戦えたと思えたのでとても満足した気分でした。 試合に出場することを決心し、この夏は去年までと違い試合に向けての生活が続き、辛い毎日でしたが目標に向かって頑張り、やり遂げた達成感は素晴らしいものです。 そして私にはもう1つ、試合に出て本当に良かったと思えることがあります。それは宮城先輩はじめ、東京西支部の先輩方、少年部の子ども達、父兄の方々、3人の息子達が私を応援して下さったことです。何時も一緒に顔を合わせる仲間に応援してもらって私は本当に嬉しかったです。感謝しています。今回の応援に限らず、皆様にはいつも励まされ、色々な面で助けていただいています。ありがとうございます。 これで話しが終われば完璧なひと夏…なのですが、実は反省しなければならない事もあります。 お盆休み中、私は試合に向けた生活が嫌になり、一緒に試合に出る子ども達を甘やかし、だらけた生活をさせてしまいました。大人の私には良い気分転換になりましたが子ども達(特に下2人)は気持ちを切り替える事が出来ず、そのままだらけた生活をしてしまい、試合は散々な結果となってしまいました。 今回の事で私は気持ちの切り替えをしてベストな状態で試合に臨む事が出来ましたが、子ども達には可哀相な事としてしまいました。一緒に空手をやっているのだから休み中も気を抜かず、親としての責任を果たすべきだったと反省しています。 この夏の失敗した経験を無駄にする事なく今後の生活に役立てたいと思います。 我が家は親子で空手を続けているのですから親子4人全員が成長して行かなければならないと思います。成長していくために私は親として、今後は精一杯努力していこうと思います。 最後に全中部、新潟と応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。 精神が弱い私に頑張る力、悦びを教えて下さった師範、とても感謝しています。心よりお礼を申し上げます。ありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。
押忍 柿花亜紀子 |