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| 40才以上軽量 優勝 高日敏之 |
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関東交流大会を終えて 高日 敏之 5月27日(日)栃木で、関東交流大会が行われ、自分も出場させていただいた。約1ヶ月前に、川原道場交流大会にも出場させていただき、シードにつけていただきながら、1回戦での敗退、他の道場生ががんばって結果を残した中、あまりにも情けない結果であった。師範にも厳しいお言葉をいただき、緩んでいた気持ちを反省させられた大会であった。このとき、気持ちをひきしめ、なんとしても次の関東交流大会で結果を残さないとだめだというプレッシャーを自分にかけた。時間は1ヶ月、気持ちがとぎれないように、夜中に階段での走りこみも行い、とにかく弱点であるスタミナの課題の解消に努めた。仕事で疲れて辛いと思うときこそ、少しでも道場に足を運び、走りこみにも負荷をかけていった。そして、1ヶ月が経ち、試合当日の朝、いつものように立川駅から、師範、宮城先輩と同行させていただいた。今回は特に、プレッシャーがのしかかり、つぶされそうな気持ちになっていた。体が硬くなっているのがわかり、疲労しているわけではないのに、体が鉛のように重く感じた。ダメだ、ダメだ、気持ちが弱っていては、絶対によい結果など残せるはずは無いと心の中で自分に言い聞かせ、電車の中、ずっと頭の中で、自分が優勢的に試合を進めているイメージをしていた。これは、自分が仕事でよく使う方法で、役員が集まるような重要な会議で企画の承認をもらわなければいけないとき、プレッシャーと緊張で押しつぶされそうになる。そんな時は、自分の説明に、みんなが注目してくれて、相槌を打ってくれたり、時には笑ったりしてくれて、自分の思い通りのストーリーが展開されて、問題なく企画の合意が得られるというイメージトレーニングを行う。がんばったのだから、うまくいかないはずは無いと、図々しくイメージする。勝負のときは、いつも以上に元気一杯、多少は図々しくやったほうがよいと自分は思っている。都合のよいプラス思考である。まわりで聞いている上司はひやひやするみたいであるが(笑) 話が横道にそれたが、そんなイメージをしているうちに気が軽くなってきた。決して気が緩んだわけではなく、体の奥のほうから、元気と力が沸いてきた。そして試合会場に到着した。見慣れた風景、見慣れた大会会場である。気持ちは、すっかり落ち着いている。試合に出場する東京西支部の道場生が集まってくる。自分は、いつも関心するのだが、少年部は本当に礼儀正しく、明るく元気一杯である。こうゆう子供達ばかりだと、最近とても納得がいかないような狂った事件など起こらないであろう。今回、一般部は川越さんも出場する。意気揚々とした感じである。そんな川越さんの姿に自分もさらに元気をもらった。宮城先輩の号令で、シャドーが始まる。ここでもさらに試合をうまく運んでいるイメージをしながら体を動かした。プレッシャーはないというとうそになるが、体はもう軽くなっている。計量を済ませ、開会式がはじまる。自分の部門の出場選手を一通り見る。自分より上の帯の選手ばかりである。師範から帯の色は関係ないと言われているが、やはり気になってしまう。ただそれで気持ちが弱くなってしまうことはなかった。幼年部、少年部の試合が始まる。みんな果敢に攻めていく姿に、つい感動してしまう。ありきたりな言葉であるが、みんなかっこいい姿である。そして、自分の第1試合が始まる。相手は、茶帯の選手だ。互いに礼をして、試合開始。攻撃を仕掛けていくが、さすがに受け返しがうまい。突き蹴りも強いが、急所を逃がし、ダメージを避ける。とにかく手を休めることなく攻撃を続ける。スタミナは大丈夫だが、2分間の戦いはやはり長く感じる。後半、相手を押すような形にはなってしまったが、結果は優勢勝ち。互いに健闘をたたえあう。試合に勝つこともそうだが、この瞬間が一番嬉しい。厳しい試合を通して空手仲間が増える。新しい人間関係が生まれる。普段の生活では決して、得られない経験である。続いて、第2試合、気合を入れる為、二村さんに腹にパンチを入れてもらう、よし!気合が入った。大きく返事をして、コートに入る。相手は緑帯、身長が184cmもある。身長が大きい選手は苦手であるが、同じ軽量級、負けるわけにはいかない。攻撃を仕掛けあううちに、相手のパンチが顔面に入る。身長が大きい選手だから仕方ないのだが、やはり顔面に入れられると気力をそがれる。ただし負けるわけにはいかないのである。さらに攻撃の数を増やし、相手をコートから出す。第1試合と比べ、体も大分動くようになってきている。そのまま優勢に試合を運ぶことができ、結果は勝ち上がり。相手の選手にお礼を言い、応援してくれた仲間と握手をかわす。決勝戦進出である。いつもは、ここで気持ちが弱くなるのだが、今回はまだ気持ちが強い。絶対勝ちたいという気持ちと力が沸いてくる。決勝戦の前に川越さんの試合である。重量級である。普段の稽古のとき、川越さんとの組手は、すごく勉強になる。とにかく重量級の体格から繰り出すパンチ、蹴りのプレッシャーはすごいものがある。試合開始。重量級同士の体がぶつかり合う、すごい迫力である。にぶい音が響く。よい動きをしている。川越さんのパンチ、蹴りが相手に食い込み、優勢のまま試合が運ぶ。試合終了。川越さんの勝ちあがりである。決勝戦進出である。嬉しかった。一緒に優勝したい気持ちで一杯であった。そして、自分の決勝戦の時間が迫ってくる。控え室に行って、全力でシャドーをして体を温め、気合を入れる。よし!、よし!と自分自身に声をかけ、試合会場に戻る。最後の相手は黒帯。順番を待つ。そして、1つ前の試合が終わる。いよいよである。川越さんと握手をして、勝ちを誓う。二村さんをはじめ、東京西支部のみんなが檄をとばしてくれる。気合も絶頂、名前が呼ばれ、今日一番の返事をして、コートに入る。相手と向き合い、試合開始。これで最後、最初から全力でラッシュをかけていく、今までの試合の疲労は感じない。出せる力はすべて出し切った。試合が終わる。充実感があった。結果は優勝。優勝したことよりも、東京西支部のみんなが自分のことのように喜んでくれたことが一番嬉しかった。もちろん、自分が優勝できたのは、みんなのおかげだと思っている。なぜなら、試合に勝つ為の気持ちの強さは、みんなからもらっているからである。つづく川越さんも、決勝戦ですばらしい試合を展開し優勝。少年部も優勝を含め大健闘だったと思う。喜びが2倍、3倍である。 師範に報告にいった際は、厳しいお言葉をいただいたが、気持ちが緩むことを考えていただいたからこそのお言葉、大変感謝しております。宮城先輩をはじめ、応援していただいた東京西支部の皆さん、そしてご父兄の皆さん、ありがとうございました。 押忍 |