泉田真紀さん



 「空手との出会い」

子供達が新極真会へお世話になるきっかけは、本当に偶然によるものでした。
兄(純太)は標準より体も小柄で、性格もおとなしかったので、「何か男らしいスポーツをやらせたい」「精神的に強くなって欲しい」「自分に自信をもてるようになって欲しい」という思いからいろいろな武道の習い事を探していました。
近隣の小学校でやっていた空手や、お友達などからも情報を収集したりしましたが、私が働いている事もあり、なかなか場所や時間などが合うものが見つかりませんでした。
それならば直接やっていそうな場所へ聞いてみようと、近隣の市民体育館へ問い合わせてみると、そこでやっていたのが今の新極真会の稽古でした。
習う為の条件もほぼ希望通りでしたので、一度の見学(体験)で入会することを決めました。それが純太が小学1年生の秋のことでした。
今から思うと、もしその場所で他の武道、他の空手の稽古があったなら、新極真会へはお世話になっていなかったのかもしれないと思うと、何だか不思議な気もします。
そんな訳で空手に対して何の知識もなかった私達は、極真という空手だということも後で知ることになりました。
純太が入会した頃は、初心者を分け、別指導で稽古があったので、準備運動から型に至るまで、一つ一つ丁寧に教えて頂きました。型は見ている以上に難しく、大人の私などは真似しようと思っても体がスムーズに動いてくれません、最初の頃は私が覚えて教えてあげようなんて思った事もありますが、その考えは途中から何処かへ行ってしまいました。
そして、約1年遅れで弟(李輝)が年中の時に入会しました。
性格的に真面目な純汰とは違い、何事も恐れず、天真爛漫な性格の李輝は、きびしい稽古を何度となく見てきたはずですが、二つ返事で入会を承諾していました。
もう少し入会を待っても良かったのですが、空手での礼儀や規律を指導して頂く事で、少しでも落ち着いてくれたらと思い、入会を決めました。
純汰に比べ入会した年齢が低かった事と、本人のタイプにもよると思いますが、まともに型を覚えるまでには、私と兄(もちろん本人もですが)大変苦労しました。
「入会するのが早かったのでは」、「こんなに覚えられないなら、いっそやめてしまおうか」と何度も後悔したものです。
そんな時に師範からの「李輝が次までに覚えてこなかったら、純太を白帯に戻すぞ」という言葉を思い出しては純太と必死で教えたものでした。
始めた頃は、(今では当然の事ですが)「押忍」と挨拶や返事を大きな声でする事さえまともに出来なかった二人も、純太は4年目、李輝は3年目に突入しております。
少しずつですが体も大きくなり、体力もついてきている現在ですが、純太が小2で始めて参加した合宿では、空手の稽古に加え、先輩達との寝泊りで緊張したのか、寝不足の上に早朝のランニング、本人には結構な試練だったようで、帰りの車中では一緒に帰ってきた星野君(星野君も初参加でした)と二人で言葉さえ出ないようで、ゲッソリした顔で外を見つめていた事を覚えています。とにかく相当疲れていたようで、思わず「お疲れ様」と笑ってしまいました。
この春には、4年目にして初めて型の試合に参加しました。結果は1勝2敗、けして立派な結果ではありませんでしたが、純太にとっては意味のある1勝になったようです。
純汰が空手を初めて数ヶ月経った頃には、こんな事もありました。一緒に入会した星野君が自転車の後部で車輪に足首を巻き込んでしまう事故が起きました。幸い足首は擦り傷が出来たほどで翌日には学校へも行けました。
空手だからという訳ではありませんが、空手の稽古で体を動かしていたお陰だったのではと思います。
今でも変わらず週1回の稽古ですが、ここまでどうにか続けてこれました。
空手を習うことは、決して楽しい事ばかりではありません。時には厳しい稽古や指導に耐えなければならない時もあると思います。
そうゆう経験を通じて強い精神力や、礼儀や規律を身に付けて欲しいと思っています。




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